家具の塗装と聞くとペンキやニスを塗ることを思い浮かべますが、ソープフィニッシュ(石鹸塗装)という技法があります。
その名の通り石鹸水を家具に塗装する技法で、あまり聞き覚えがないかもしれませんが北欧では一般的な塗装方法です。
家具の表面に石鹸水を塗ることによって洗浄と保護が同時に行え、木肌の白さを維持できます。
泡立てた石鹸水を家具の表面に塗った後、丁寧に泡をぬぐい陰干しをして乾かし、何度か繰り返して好みの状態に仕上げていきます。
仕上がりはツヤの全くない仕上がりとなるので、木の質感がそのまま感じられてさらさらと優しい感触がします。
オイル仕上げをすると黄色っぽくなってしまう白い木材を白いまま保つことができるのでおすすめです。
以上のようにメリットも多いのですが、デメリットも当然あります。
石鹸水による被膜が薄いので、汚れにあまり強くないのと定期的なメンテナンスが必要なこと、石鹸のニオイが抜けにくいことが挙げられます。
ダイニングテーブルなど食事をするための家具よりは、椅子やチェストなどの家具のほうが適しているでしょう。